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地方創生×SDGs共同研究・実証プロジェクト

【新潟県燕市・SDGs共同研究③】

こんにちは。SDGs実証研究燕三条チームです。

11月2日(土)の午後からはいよいよ中等生達とのフィールドワークです。

 

まず最初に行ったのが、

「包丁工房忠房」さん

です。

ここでは包丁をほぼ全て手作業で作成している為、

一年間の生産量は一般的な機械化が進む包丁工場の半分ほどなのだそう。

 

それでも徹底して手作業での包丁づくりにこだわっており

そのこだわりは認められ、世界中から受注を受けています。

 

私が一番印象に残ったのは、この包丁です。

これは玉付き包丁というもので、名前の通り先に玉がついています。

用途としては、魚の、特にお腹にいくらなどの子供を持っている場合に

間違えて刃先で傷つけないようにする為なのだとか。

 

お客様のことを考えた思いやりのある製品を目の当たりにして、

燕三条のものづくりの真髄を見た気がします。

 

次に回ったのが、

「マルナオ」さん

です。

ここでは木材から切り出したお箸を主に作っていて、

その細さはなんと通常の箸の半分以下である1.5mmなんだそう。

これらは全て食べた時の口当たりを第一に考えた結果です。

持ち手も六角形にこだわっていて、先ほどの忠房同様

使用者への思いやりが詰まった素敵な商品ばかりでした。

 

 

そして本日最後に回ったのが、

「諏訪田製作所」さん

です。

プロのネイリスト御用達の爪切りを作ったことでも知られる当社は

今や燕三条の根強い観光の一つである

「オープンファクトリー」に本格的に初めて取り組んだことでも知られています。

 

諏訪田製作所の工場内はもはや美術館です。

上の写真のような廃材(ブランク材)を使ったブランキングアートや、

リアルタイムで定点カメラから作業の様子を見れるモニター、

内装全てをテーマカラーの黒で統一することによるスタイリッシュな風格、

そしてその工場の中で熱心に働く技術者の方々の仕事の様子。

 

日本に存在する、全ての工場が目指すべき一つの理想像がそこにはある気がしました。

 

これら三つのオープンファクトリーを経て、

中等生達はとても驚いていました。

 

・自分の住んでいる地域にはこれほどまでに魅力がたくさんあった事。

・普段使っている食器や爪切りが、当たり前のものではなくて世界から認められた凄いものである事。

・「ものづくり」というものは実は身近なものである事。

・工場という場所は魅せ方一つでとても魅力的な場所になりうる事。etc‥

 

今回の工場見学を大学生と回る事で、中等生達にとってはとても気づきが多い見学にすることができたと思います。

 

また、私達大学生にとっても今回のフィールドワークは学びがとても多いものでした。

・工場の方々は一つ一つの製品に本当に思いやりを込めて作っている事。

・使い手の為を誰よりも思って商品の改善を常に行なっている事。

・自分たちと同世代の方でも魅力を感じて職人を目指している方が多くいる事。etc‥

 

これらをSDGsという観点から振り分けて、

地方の魅力という形でどのように魅せていくことが必要なのか。

 

地元の学生と共に引き続き考えていきます。