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【現代ビジネス研究所・研究助成金採択プロジェクト】『東京で識る東北』プロジェクト

【学生レポート】現地訪問(2)秋保ワイナリー、秋保工芸の里(こけし絵付け体験)

こんにちは。食安全マネジメント学科1年の鈴木七実(すずき・ななみ)です。

私のレポートは1回目の吉田裕香さんと少し重複しますが、現地調査の1日目、アキウ舎でお昼をいただいた後、2015年12月にオープンした秋保(あきう)ワイナリーに向かいました。ここへはアキウ舎から車で約3分の距離です。

到着すると、そこには奥が見えないほど続くブドウ畑が一面に広がっていました。その面積はなんと2.1ヘクタール!この広い土地の中に16品種、7,000本のブドウが育てられています。ここでお話を伺ったのは秋保ワイナリーのオーナーである毛利親房(もうり・ちかふさ)さん。株式会社仙台秋保醸造所の代表取締役です。

 

 

(「河北ウィークリーせんだい」2019年9・10月号の特集「宮城のワイナリー」に紹介された毛利さん)

2011年の東日本大震災前に、宮城県にひとつだけあったワイナリーは津波で流され、その後、宮城は「ワイナリーの空白地帯」になっていたそうです。そこで、建築家から転身した毛利さんが、震災後の復興を考え、「宮城の食をアピールしたい!食とワインは関係が深い!」と考え付いたのが秋保ワイナリーでした。
当時の宮城はブドウの生産量全国44位。そんな中で、毛利さんに続いて、亘理郡山元町の山元ワイナリー(2016年12月オープン)、黒川郡大和町の了美(りょうみ)Vineyard & Winery(2017年12月)、柴田郡川崎町のFattoria  AL FIORE(2019年7月)のワイナリーが次々とオープンし、現在、宮城県には4つのワイナリーがあります。毛利さんを中心にこれらが切磋琢磨しながらワインを手がけ、昨年8月には、それぞれのワイナリーで醸造したワインと四季折々の地元の食材の食べ合わせを楽しむ「みやぎワインマリアージュ」が始まりました。
このように毛利さんはワイナリーの経営だけにとどまらず、現在では宮城県の観光も盛り上げています。
秋保ワイナリーでは、未成年の私はワインを飲めず、ぶどうジュースをいただきましたが、とてもおいしく、また、情報をたくさん学び、知識の幅が増えました。

 

 

(写真はたわわに実った秋保ワイナリーのぶどうとワイナリーの看板の前での記念撮影)

その後、また車で約5分かけて秋保工芸の里へ。ここでは「こけしの絵付け」と「箸のと、漆塗り」を2チームに分かれて体験しました。私はこけしチームに参加。メンバーは学生4人とアドバイザーの磯野彰彦教授でした。上手に描けたり、描けなかったり、「失敗したら黒で塗りつぶして、髪の毛にしたらいいですよ」と玩愚庵こけし屋の方からアドバイスをいただき、何とか仕上げることができました。約30分、わいわいがやがやおしゃべりしながらとても盛り上がり、最後は完成したこけし5体を工芸の里入口の標識に並べ、記念撮影をしました。ぜひ秋保工芸の里へ行ってみてはどうでしょうか。

(こけしチームの集合写真。私は右端。磯野教授が撮ってくれました)

 

(5人が制作した”自慢”のこけしが勢ぞろい。私の作品はどれでしょう)

 

以上、1日目秋保ワイナリーから秋保工芸の里「玩愚庵こけし屋」までのレポートでした。

<今回の現地訪問の感想>
私は宮城を訪れたのは初めてでした。また、東日本大震災後の東北を訪問したのも初めてです。
東京で活動しているだけでは学べなかったことをたくさん体験することができました。東京では8年前の震災のことが風化しつつあるように感じています。でも、風化させてはいけないし、宮城にはたくさんの魅力があります。東京での普段の生活では味わえないようなことがたくさん体験できます。是非皆さんも宮城を訪れてください。
(食安全マネジメント学科1年・鈴木七実)