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地方創生×SDGs共同研究・実証プロジェクト

【徳島県美波町・SDGs共同研究③】

こんにちは!

徳島県美波町SDGsチームです。

 

前回は美波町の特徴として挙げた、

  •  地域のきずな
  •  価値のある美しさ
  •  無理のない新しさ

 

の3つのうち①の地域のきずなについてご紹介させていただきました。

今回は②価値のある美しさ③無理のない新しさの2つについてご紹介させていただきます。

 

②価値のある美しさ

価値のある美しさでは、特に大学生の視点からの“魅力”であると思っています。

 

 

ここで美波町の魅力として挙げさせていただきたいのは、

・海

・川

・山

 

の3つです。

 

特に「海」は大学生たちは本当に“価値がある”と言っており、恥ずかしながら、訪れた際には子供のようにはしゃいでいた記憶があります。

 

 

「海」

海では、もちろん海自体が美しいというのも感じられたのですが、何より私たち大学生が着目したのは“サラサラな砂”でした。

見ていただければ、わかる通り東京とは格別に砂の質が違います。

 

東京の砂を思い浮かべると、やはりイメージは“汚い”ではないでしょうか・・・

加えて、東京はごみが非常に落ちていますよね。

流れ着いたもの、遊びに来た人がごみを捨てていくものなどでしょう。

 

 

しかし、美波町の砂浜はそれと全く異なっていて、ごみなども一切落ちていないんです。

 

町の人々の清掃活動がもちろんあるのでしょうが、毎日この状態を継続できているすばらしさに驚きを隠せませんでした。

 

 

海好きの大学生の子は「本当にこの砂は違う、この魅力をどうしたら伝えられるんだろう」と真剣に考えてもいました。

 

このように大学生が考えているのに対し、中学生たちは「この砂が当たり前で、そんなに素晴らしいものだとわからなかった」と言っていました。

 

 

ここでは特に東京大学生×徳島中学生という視点の掛合わせによるシナジー効果が見られた一番の魅力発見でした。

 

次にご紹介するのは特徴③の「無理のない新しさ」です。

ここでは、由紀地区の「養殖ワカメ」についてご紹介させていただきます。

 

我ながら経営学を学んでいる身として、このビジネスの形にすごく興味がそそられ、ついつい前のめりになってお話を聞いていました。今回は由紀支所の小林さんにインタビューさせていただきました。

なんと、小林さんは東京出身の方で大学にて徳島にいらっしゃったそうで、そのまま徳島で働いていらっしゃる姿を拝見して、これも新しい仕事の形だと感じましたし、このように都会から地域に移住し、地域のために働く人々を増加させていくことができれば、もっと地域に活気が出るのではと可能性も感じられました。

 

 

急なアポイントメントにも関わらず、お時間を作っていただき本当にありがとうございました。

 

 

 

「養殖ワカメ」

”漁師さんの冬のちょっとしたお小遣い稼ぎとして“行われたのがきっかけ。

 

 

<活動背景>

冬の風が海藻養殖に適切なことから、既存事業潰さない時期に行う

養殖ワカメを「美波の海の恵み研究会」が手がけた。

 

<具体的活動>

①ひじき

②ワカメ「早摘みワカメ」“明けの春姫”「2番摘みワカメ」“ハルヒメ”

③ワカメ収穫体験観光ツアー化(1月)

  • ワカメ養殖体験in地元小学校
  • 海岸清掃

 

 

当初①の養殖ひじきに取り組んでいらっしゃいましたが、最初は順調に育っていたものの、開始3年後に環境などの要因で急に育たなくなったことから、養殖わかめに転換されたそうです。

 

「早摘みワカメ」はしゃぶしゃぶとして「2番摘みワカメ」はハルヒメという健康ドリンクとして販売されています。

 

ハルヒメの事業もとても興味深く、育ち切ったワカメは品質が下がり、しゃぶしゃぶでのセールスポイントである“色の変化”が見られなくなってしまうことから、どうにかこの育ち切ったワカメを生かせないかというところから始まったそうです。

 

実際にみんなで試飲をさせていただきましたが、酸味がある中に甘みも感じられ、学生たちみんな絶賛しておりました。

 

 

このようなお話を聞いて、私は、漁師さんのできる範囲で、既存の事業を潰さない事業を行なっている点“無理のない新しさ”であると感じました。

 

 

そしてこれをSDGsの観点から見ると

9「産業と技術革新の基盤を作ろう」に通ずると思います。

 

 

中学生たちもビジネス的なお話なので、少し難しさを感じる面もあったようですが、

既存事業をダメにしない事業に対して魅力を感じられたそうで、また新たな学びを得られたのでよかったと思いました。

 

 

 

 

以上6日間行ってきた活動内容についてご紹介させていただきましたが、

本当にこの活動を通して一番感じたのは美波町特有の温かいコミュニティです。

 

 

こちらからのお願いでインタビューさせていただいているのにも関わらず、お裾分けをしてくださったり、「また美波に来いよ」と温かい言葉をかけてくださったりと、大変お世話になりました。

 

 

また子供も大人も関係なく幅広く世代間交流が日常的に存在していることは、東京との違いだと感じるとともに、とても憧れを抱きました。

 

 

 

そして美波町にはまだまだ可能性があるのだと再確認できました。

 

 

地区ごとの濃い文化があるからこそ美波町全体でまとまり、切磋琢磨していくことで、より活気のある美波町へと変貌を遂げるのではと、大変期待が膨らみました。

 

それとともに、今回発見することができた美波町の魅力をPRしていきたいと思いました。

 

 

今回の訪問で美波町にとって私たち大学生は「関係人口」の一員となることができました。

 

 

今後のこのようにSDGsの活動を継続させていくことで、さらなる関係人口の増加を目指し、美波町の活性化につながればと思っております。

 

 

今回美波町の様々な方々には、大変お世話になりました。本当にありがとうございました。

また機会があればとは言わず、もう一度必ず美波町にいきたいと思います。

 

 

最終報告会も来年に控えておりますので、最後良い形で締めくくられればと思います。

 

 

以上徳島県SDGsチームでした!