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【現代ビジネス研究所・研究助成金採択プロジェクト】東北復興支援のためのPBL手法による観光促進に関する研究 ~いわき湯本温泉の活性化~

【学生レポート】福島民報社いわき支社長 浅倉哲也さんの講演

現地調査2日目の9月5日午前、雨情の宿「新つた」で、地元紙である福島民報社いわき支社長の浅倉哲也さんが、東日本大震災後のいわき市と湯本温泉について、福島民報の記事をもとに講演をしてくださった。
8月26日の朝刊の記事では、福島県全体の観光客入り込み数は、2015年から2016年にかけて4.9%増えている。ところが、いわき市は4.7%減っており、観光圏域別では最も大きな落ち込みだった。湯本温泉に比べ、順調に観光客を集めているとされるスパリゾートハワイアンズでさえ6.2%落ち込んでいるのだから、いわき市の現状は深刻である。

新聞記事を使いながら、
わかりやすく教えて頂いた浅倉さん

 

ただ、まったく希望がないわけではない。観光種目別では「行祭事・イベント」が14.7%と最も大きく伸びている。初日にいわき湯本温旅館協同組合理事長の草野昭男さんから「湯本はお祭りが多いところ」と話を聞いたことを思い出した。
また、浅倉支社長は、いわき市の小名浜港に架かる「小名浜マリンブリッジ」の歩道を、8月6日から11月までの日曜に限定して観光客に開放している、という記事も紹介してくれた。こうした行事を地元のお祭りと組み合わせてもっとPRすれば、観光客を呼び戻せるのではないかと考えた。

みんなでアロハ・ポーズ
私は後列右から3人目

 

いわき市観光の客層は年配や家族連れが多く、もっと若年層を増やしたいのだそうだ。紹介された記事には、15年前から続く「湯の街学園祭」(今年は11月6日に開催)の取り組みもあった。いわき市の人たちは、互いに励まし合って地域を活気付けようとしている印象を受けた。2008年にスタートし、東日本大震災で中断している体験交流型観光イベント「いわきフラオンパク」(温泉博覧会)の復活など、やれることはたくさんあると思う。

(英語コミュニケーション学科3年 中野みずき)