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【現代ビジネス研究所・研究助成金採択プロジェクト】地域の加工技術とグローバル優位性(金沢の地場産業調査)

~研究員との交流ミーティング~

今年度からこのプロジェクトに参加させていただきました。

福祉社会学科  1年  石綿 沙也香(いしわた・さやか)です。

 

8月10日(火)にzoomを通して行われました、

「研究員との交流ミーティング」についてご報告します。

今回のミーティングでは、大日本住友製薬のOBである 川崎保弘研究員 から

貴重なお話をお伺いすることができました。

 

参加者は、プロジェクトリーダーの根橋玲子研究員、磯野彰彦先生(キャリア支援センター長)、

川崎保弘研究員、国際学科4年 黒保奈那、福祉社会学科1年 石綿沙也香、

英語コミュニケーション学科1年 羽賀恋、現代教養学科1年 松田歩美 です。

 

川崎保弘研究員のご経歴、川崎研究員ご自身の経験や気づかれたこと、現在力を入れて取り組んでおられること

の大きく3つに分けてご紹介させていただきます。

 

 

1.川崎保弘(かわさき・やすひろ)研究員のご経歴

川崎研究員は、京都大学理系学科のご卒業で、生理化学を専門に学ばれました。

大学院では、修士課程に進まれ、生理化学(炎症性マスト細胞のヒスタミン遊離機構)を研究され

ていました。

その後、4社の製薬会社、異業種医薬品新規事業部門や画像解析CROで

臨床開発業務・薬事申請の業務を約42年間担当されていました。

 

主な業務内容は、

治療医薬品(糖尿病や高血圧等)や放射性診断薬(パーキンソン病、レピー小体型認知症、脳腫瘍PET診断)

の臨床開発・薬事申請、医療機器(放射性診断薬用自動合成装置)の開発、医療機器(画像診断ソフトウェア)の開発支援等です。

 

そして、約20年間、事業開発業務(海外技術ライセンス、共同研究開発マネジメント)を兼任されました。

 

 

2.川崎研究員の経験や気づかれたこと

川崎研究員は、幾つもの企業への就業経験を通して、組織文化 の大きな違いに気づかれたそうです。

東京は、建前文化の傾向があり、関西の文化は、建前をあまり気を遣わずに意見を積極的に主張する

傾向があることや、関東と関西ではマネジメント組織に対しての考え方が大きく違っているそうです。

 

川崎研究員は、「組織における補佐役(組織トップを支えるNO.2)」を研究対象のテーマの候補と

して挙げられていらっしゃるそうで、

その役割は、「トップの性格を知った上で様々な情報を提供し、

良くない方向に向かっている時は、苦言を呈することなのではないか」と仰っていました。

 

加えて、このコロナ禍で川崎研究員ご自身も大きな影響を受けたそうで、

海外の企業の間でしか使っていなかったZoomが国内で普及したことや敷居が非常に低くなって

いるのは良いことなのではないかとお思いになられたそうです。

 

 

3.現在取り組んでおられること

川崎保弘研究員ご自身が積み上げてこられた経験やスキルを活用し、

医療技術系のベンチャーの起業支援を今後も行っていきたいと考えており、

「医療技術系のベンチャー・エコシステムの仲間と共に協働していきたい」とお話し下さいました。

また、産官学間の連携研究開発の現状・課題の把握と適切な対応・解決策提案を調査研究の中

明らかにしていくために、2021年4月から昭和女子大学現代ビジネス研究所にて研究調査を

開始したとも仰っていました。

 

 

今回のミーティングで、沢山の経験を積んでいらっしゃる川崎研究員がお話してくださったことは、

文系の大学1年生である私にとっては難しい内容もありましたが、

とても分かりやすく説明していただき、非常に興味深いものばかりでした。

コロナ禍でプロジェクト活動が制約されている面もありますが、とても貴重な経験ととらえ、

その中で「できること」を模索し、調査を進めていきたいと考えています。

 

福祉社会学科 1年 石綿 沙也香