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東伊豆町魅力発信プロジェクト

オンライン研修 ー葉包み食ー

こんにちは。東伊豆魅力発信プロジェクトです!

 

9月3日、國學院大學文学部准教授、服部比呂美先生を講師に迎え、「葉包み食とその季節」という題にてご講演をしていただきました。

 

皆さんは葉包み食というと何を思い浮かべますか?

桜餅、ちまき、柏餅などでしょうか。

 

今回のご講演ではカシワモチという呼称の菓子でも、必ずしも柏の葉を使っているわけではない事例や、これを作る時期も端午の節供に限らない事例もあるということを教えていただきました。

 

この記事では私たちがプロジェクト活動を行っている東伊豆町の稲取でのカシワモチに関してまとめてみようと思います。

 

伊豆稲取では、重陽の節供(9月9日)に行われる“ハンマアサマ”という人形送りの行事にサルトリイバラの葉を使用したカシワモチが供えられているそうです。

節供の前日である9月8日から、ハマオモト(浜木綿)の葉で小さな人形を作り、イカやサンマなどの魚類の形に切ったものと一緒に床の間か仏壇の前に並べておき、これに、フクダンバラとも呼ばれるサルトリイバラの葉を敷いた小麦饅頭を供えるのです。

これをカシワモチと言い、重陽の節供に限らず、彼岸や月見などの年中行事に際して作られることもあると伺いました。

 

私は、カシワモチというと、端午の節供の時に食べる、柏の葉に包まれたお餅といった印象しかなかったので地域によって使われる葉が異なったり、お餅の材料もお米だけでなく小麦など様々な種類があることが興味深いなと思いました。

 

皆さんも地域の葉包み食について調べてみてはいかがですか?

 

画像はハンマアサマのワークショップの様子(東伊豆町教育委員会から提供していだたきました)。工作台の上にある三角錐の人形(松葉の刀を差しています)が侍雛、手前が魚雛(魚とイカ)です。これらは9月9日、豊漁を祈りながら海に流されたのだそうです。

服部先生、お忙しい中、興味深いお話をしていただきありがとうございました。

この場を借りて御礼申し上げます。