地域貢献活動
久慈市インバウンド戦略プロジェクト
2024年度 久慈市インバウンド戦略プロジェクト
こんにちは。2024年度 久慈市インバウンド戦略プロジェクトです。
今年度は学生8名でプロジェクト活動を進めています。
夏季休暇中の8月・9月に2チーム[前半組・後半組]に分かれて現地研修を行いました。
本日は8月に3泊4日にわたって行った前半組の現地研修についてご紹介いたします。
8月の現地研修は主に「久慈市の観光地」に重きを置きました。
1日目
久慈市に到着後まず向かったのは琥珀博物館。久慈市は海産物が有名なイメージが強いかと思いますが、実は琥珀が多く採れる数少ない場所としても知られています。
久慈市でとれる琥珀は、恐竜が生きていたおよそ9000万年前のものや、虫入り琥珀、植物やハチの巣などが入っっている琥珀がとれる貴重なスポットなのです。(恐竜の化石が発掘されることもあるんだとか…!)琥珀博物館ではそういった琥珀の展示とともに、琥珀を用いたモザイク画や200キロの琥珀で作られた太陽の石、琥珀がびっしりと張り巡らされた琥珀の部屋などを見学することができます。
また、琥珀を使ったブローチやネックレス、ピアスが館内のショップで販売されています。どの琥珀も色の濃さやじゃたちに違いがあるので、自分だけの琥珀ジュエリーを購入することができるのも魅力の一つです。
琥珀博物館のあとには、久慈駅から徒歩約5分にあるユベントスへ行き、お店や久慈市についてお話を伺いました。ユベントスさんは、閉店してしまった喫茶店をリノベーションし、新たにオープンしたお店で、内装もとてもオシャレ!観光の途中に一息つくのにピッタリの場所です。
ユベントスさんはカフェとしてだけではなく、レンタルスペース・ギャラリーのサービスも提供しており、若者が挑戦できる環境づくりに貢献していらっしゃいます。
2日目
2日目は平庭高原へトレッキング体験に行きました!久慈市は31万本以上の白樺が生えた日本一の美林を見ることができるのです。美しい自然のおいしい空気を吸いながら体を動かすことで、リフレッシュすることができます!
また、トレッキングの最中には白樺から採れた樹液をいただきました。ほんのり甘いお水のようで、レモングラスのハーブティなどにして飲むと自然な甘さが加わって美味しさが増します。
久慈市ふるさと体験学習協会さんが提供している「久慈セラピー」では、自然を楽しみながら美容に特化したトレッキングのプログラムが用意されています。
今回私たちはハンモックを吊るしていただき、ハンモックに揺られながら自然に美しさや静けさに心が癒されました。自然が豊富にある久慈市だからこそ体験できる魅力的なスポットです!
次に向かったのは道の駅いわて北三陸。こちらの道の駅は久慈市・洋野町・野田村・普代村の4つの市町村の特産品が販売されている道の駅です。高速道路のインターチェンジの近くに位置しているため、旅の途中に気軽に足を運べるスポットです。
キッズスペースも用意されているため、お子様連れの家族も楽しむことがきます!
道の駅いわて北三陸の次に向かったのは、もぐらんぴあ水族館。
もぐらんぴあは、石油を採掘するのに使われていた作業用トンネルを水族館した、非常に珍しい日本初の地下にある水族館です。東日本大震災により建物が全壊してしまいましたが、そこから復興を遂げ今の新しい建物に生まれ変わりました。
もぐらんぴあには東日本大震災を生き抜いた「かめ吉」というアオウミガメがいたり、応援団長を務めるさかなクンにまつわる展示があったり、海女さんの潜水実演(土日祝のみ)を見ることができるなど、1つの施設の中で様々なことを学び、体験し、楽しむことができます。
3日目
3日目の朝に向かったのは、小袖海岸に位置するつりがね洞。
つりがね洞は久慈市の観光名所の一つとして知られています。迫力満点のつりがね洞は、鐘のような形をした岩がぶら下がっていたことが名前の由来です。夏至の時期には海食洞の中から美しい夕日が顔をのぞかせて、神秘的な景色を見ることができるんだとか。
その次に向かったのは小袖海女センター。
NHK連続テレビ小説「あまちゃん」で知られる海女さんについて学ぶことができる施設です。
実際に「あまちゃん」のオープニングに移る白い灯台もここで見ることができるので、「あまちゃん」聖地巡礼には欠かせないスポットの一つです。
小袖海女センターも東日本大震災の被害を受けました。現在の施設は3代目の建物ですが、2代目の建物が完成した直後に津波の被害に遭われたそうです。小袖海女センターも復興を遂げ、現在では素潜り実演も再開しています。
実際に海女さんが採った海産物の販売されていたので、私たちは昆布の佃煮を購入しました。とても肉厚で甘味のあるとても美味しい一品でした。
その後は喫茶店モカを訪れました。こちらの喫茶店は「あまちゃん」に登場する喫茶店のモデルになった場所として有名なスポットです。
どの料理もとても美味しかったのですが、中でもたまごサンドとナポリタンは格別。久慈市を訪れる際にはぜひ訪れてほしいスポットです。
喫茶店モカでお昼をいただいたあとには、久慈市役所を訪れ、遠藤市長・澤里副市長との対談を行いました。
お二人の久慈市にかける熱い想いや久慈市の観光課題、久慈市の魅力についてなど、様々なお話をさせていただき、大変貴重な経験となりました。
対談のあとに向かったのは、横沼展望所。
年々インバウンドのお客さんが増えてきている「みちのく潮風トレイル」のルートにある横沼展望所。
海抜30メートルにある展望所からは、太平洋や断崖、岩礁など壮大な自然を一望することができます。
横沼展望所のあとには、道の駅やませ土風館にて、有限会社 竹屋製菓の代表取締役である嵯峨様と対談をしました。70年ほどの歴史がある竹屋製菓さん。現在販売されている商品がのような経緯で生まれたのかなど、久慈市の歴史を交えながらお話しくださいました。
岩手県の黒豆や山ぶどうを使用したお菓子を販売されているのですが、中でも黒豆ケーキは人気の商品。また、大豆や黒豆をお砂糖に漬けた甘なっとうもイチオシの商品だそうです、
私たちも試食をさせていただいたのですが、ほどよい甘味としっとりとしたお豆がとても美味しかったです。
4日目
現地研修 最終日には、巽町組を訪れました。
久慈市では毎年「久慈秋まつり」が開催されており、豪華な装飾が施された大迫力の山車が特徴的です。
巽町組はそんな迫力のある山車を制作する組の一つ。地元の方が仕事終わりなどに集まり、30~40名ほどで山車の制作に取り掛かります。
9月にお祭り向けて制作を進めていらっしゃるところを今回見学させていただき、お祭りの歴史や今後の課題についてお話をしていただきました。
また、今回の見学ではお祭りの山車の制作体験もさせていただきました。今年度の山車のテーマが織田信長と毛利水軍との木津川口の戦いということもあり、水しぶきの一部を制作させていただきました。
久慈秋まつりは、1360年代から始まった長い歴史のあるお祭りですが、これまでに水害や新型コロナウイルスで中止になってしまうこともありました。しかし、地元の皆様が協力されて様々な困難を乗り越え、現在でも毎年久慈市を盛り上げていらっしゃいます。
久慈市での現地研修の最後には、市街地散策をしました。
道の駅やませ土風館にある地場食材レストラン 山海里では、郷土料理であるまめぶ汁と黒豆ケーキをいただきました。
また、土の館では久慈の名産品をお土産として購入したり、琥珀のピアスやネックレスを購入する学生もいました。
市内にあるNANAMARUNI COFFEEでは美味しいドリンクを、そして駅の近くにあるココカフェでは「まめぶパフェ」をいただきました。まめぶとバニラアイスに生クリームと野田塩、きなこをまぶした一品で、非常に珍しい組み合わせですが、とっても美味しかったです!
3泊4日の研修もあっという間に終了しました。
久慈市には壮大な自然と、美味しい食べ物、魅力的な観光スポットなどもありますが、中でも一番魅力的に感じたのは、地元の皆さんのあたたかさでした。
4日間という短い時間ではありましたが、久慈市について学びながらも魅力を存分に味わうことができ、とても充実した研修となりました。