STUDENT ACTIVITY

メニューを開く

S-LABO
プロジェクト活動

地域貢献活動

【現代ビジネス研究所・研究助成金採択プロジェクト】東北復興支援のためのPBL手法による観光促進に関する研究 ~いわき湯本温泉の活性化~

【学生レポート】いわき湯本温泉旅館協同組合理事長 草野昭男さんの講演

現地調査の初日、東京からJR常磐線の特急「ひたち」に乗り、湯本駅に着いて最初にお話を伺ったのが、いわき湯本温泉旅館協同組合理事長の草野昭男さんだ。駅から数分のところにある旅館「うお昭」の社長でもある。

駅前の旅館協同組合2階の会議室にて、湯本の歴史や特色など様々な話を伺った。

温泉旅館協同組合2階の会議室。私は3人掛けの右端。

 

かつて炭鉱(常磐炭鉱)の町として栄えていた湯本。ここで汲み上げられる温泉は「日本三大古泉」のひとつとされ、美人の湯として知られる。しかし、昭和から平成に時代が変わって以降、炭鉱の衰退と合わせるように温泉街の活気は減少傾向にあるという。

ただ草野さんによると、地元にはお祭り好きな人が多く、時期によっては毎週のようにお祭りが開催され、遠くからも観光客が訪れるとのこと。実際に祭事のカレンダーを見せてもらったが、かなり頻繁にお祭りが行われているという印象を受けた。

熱く語って頂いた理事長の草野さん

 

草野さんたち旅館協同組合の人たちが今現在最も頭を抱えているのが、2011年3月の東日本大震災の影響だ。当時、温泉街一帯は一時営業を停止し、旅館は避難者や作業員の方々の宿泊場所になった。その後一般営業が再開されたが、風評被害等で客数は思ったより回復せず、旅館側も人手不足など課題は多いようだ。

この現状を打破しようと、温泉旅館の女将さんによる「フラ女将」や、サッカーチームいわきFCの結成など、様々な取り組みが行われており、詳細は今後の記事でも紹介していく。

(日本語日本文学科3年 矢島史菜)