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「“よい仕事おこし”フェア」学生レポート(3)
心理学科 3年 下平結愛です。
私たちは、8月2日,3日に開催された「よい仕事おこしフェア」で、各自で選んだ企業様の出展ブースのお手伝いをしました。
初日に担当した株式会社キョーワハーツ様は、NOUQUE(ヌーケ)というファイルの展示を行いました。NOUQUEは、ファイルの「途中にとじている書類を取り出すのが面倒」という弱点を取り除き、途中にとじてある資料を取り出す,あるいは資料をファイルのどこにでも差し込むことが簡単にできる便利なファイルです。大量の書類の中から目的の書類を取り出すときの手間がなくなるため、仕事の作業効率をアップさせることができます。
当日、私は来場されたお客様に対し、NOUQUEの商品説明を行いました。どのように便利なのか、お客様に自分の言葉で説明することは決して簡単なことではありませんでしたが、少しでもお客様に興味を持ってもらうことができたときには、仕事のやりがいを強く感じました。
2日目は、株式会社荏原様を担当しました。荏原様は、医療機関や研究機関で使用されている低温理化学器械の製造を行っていて、主に温度管理の分野に取り組まれています。以前には、定温輸送容器が京都大学のiPS細胞研究所で「iPS細胞ストック」輸送に使用され、その他多くの大学で荏原様が製造された商品が利用されているそうです。
ブースでは、板金加工を行っている企業様との商談を中心に商品の展示を行いました。当日は、多くの企業様との商談を間近で拝見する機会が多く、1つの企業に所属しそこで働くという具体的な姿を今まで全く知らなかったため、大変貴重な時間となりました。
よい仕事おこしフェアでは、企業様のお手伝いの他にも、東京新聞様のご協力のもと取材体験を行いました。この体験では、学生が1つのブースについて自分たちで取材し、取材した内容を基に原稿を書き上げ、その日のうちに号外の新聞を作成します。私たちのグループでは、水産練り製品製造販売業を営む株式会社遠藤商店様を取材しました。遠藤商店様は、東日本大震災の影響を強く受け、現在でも被災以前の事業の規模まで回復していないため、売り上げも目標まで達していないのが現状だそうです。しかし、被災してもなお事業再開を諦めなかったことや、今回よい仕事フェアに出展されていることなど、復活へ積極的に取り組む姿勢が力強くたくましいなと感じました。
よい仕事おこしフェアでは、1日の準備から3日間多くの社会人の方々と接し、働く姿を間近で拝見し、これまで漠然としか描けなかった将来の自分のビジョンについて、より深く考えるきっかけとなりました。よい仕事おこしフェアでお手伝いさせていただいた企業様は、8月から9月にかけて改めて取材し、最終的には中小企業の情報誌を作成します。取材では、この情報誌作成に必要な情報をできるだけ多くお聞きすることは勿論のこと、これから本格的に就職活動をしていく際にも参考になるようなお話をお伺いできたらいいなと思いました。