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【現代ビジネス研究所・研究助成金採択プロジェクト】地域の加工技術とグローバル優位性(金沢の地場産業調査)

根橋研究員から台湾に関するレクチャ

人間社会学部心理学科2年の小野優里(おの・ゆり)です。

 

11月1日、プロジェクトリーダーである根橋玲子研究員に台湾の基本情報や歴史、社会、ビジネスについて紹介していただきました。

今回はそれについてご報告いたします。

ミーティングは対面とオンラインで行われ、根橋玲子研究員、川崎保弘研究員、磯野彰彦先生、神崎真弓研究員、人間社会学部現代教養学科2年 松田歩美、グローバルビジネス学部ビジネスデザイン学科1年 萩琴乃、それに私小野優里が参加しました。

根橋研究員のプレゼンでは今まで知らなかった台湾でのビジネスや、日本人との違いなどを紹介していただきました。

 

お話の中で特に印象に残ったことは、台湾と日本は仲がよく、似ているところも多いのですが、違う部分は、台湾は日本に比べてスピード感があるということです。

 

日本は保守的な企業が多いことに対して台湾の企業は意思決定がはやい企業が多いそうです。台湾の人は流行にも敏感で、YouTuberをマーケティングに活用したり、Instagramでの製品PRなど、ビジネスにおけるSNSの利用においても日本より早く取り入れていました。商談をする際には、名刺の裏に自分のQRコードをのせて、LINEで連絡を取ることがあるそうです。高齢の方でもそのようにやっていると聞き、日本では想像もつかないことであると感じました。台湾の人は基本的に日本人のことが好きなのですが、その場で盛り上がっても忘れてしまうこともあるため、より仲を深めたいと思ったら積極的に、返事がなくとも連絡するとよいとのことです。

 

台湾とビジネスする際には、気を付けるとよいことが3つあります。

1つ目はサンプルやカタログを準備しておくことです。最近はオンライン商談も増えています。台湾側のバイヤーはいろいろな地域と比較するので、差別化して準備し、プレゼンを行う必要があるとおっしゃっていました。

2つ目は通訳者との打ち合わせは入念に行うことです。通訳者さんの中には実際に依頼してみると、自分で言うほど日本語が得意でない方もいたそうです。

3つ目は、条件や価格等の交渉においては、ここまでは譲歩できるというラインを、事前に決めておくことです。

 

またビジネスをする際には、台湾企業と日本企業では意思決定の仕方が違うことを頭に入れておく必要があります。多くの日本企業は下の人が上の人に提案をするボトムアップですが、台湾企業の多くは反対に上の人がすべて決めて、下の人にやらせるトップダウンを取り入れています。そのため、だれが偉いのかを見極め上の人とつながる必要があります。

スピード感がはやい台湾企業においていかれないために、日本企業も、謙虚に相手から学習し、対等な信頼関係を築いていきたいものです。

 

今回の根橋さんのプレゼンを通して、日本と台湾の違いを強く感じました。まだまだ知らないことが沢山あるように感じました。日本だけでなくグローバルな視点を持ちさらに学習を深めていきたいです。

 

人間社会学部心理学科2年 小野優里