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【現代ビジネス研究所・研究助成金採択プロジェクト】燕三条地域の加工技術とグローバル優位性~産業集積を支えるものづくりのDNAを探る

「燕ワークショップ④」(施策発表)

研修4日目の9月17日は、新潟大学工学部助教でもある若林事務局長のご指導の元、学生グループを中心に、オンラインで打ち合わせすること約5時間。ターゲット設定や、アンケート調査を行い、次の日の施策提案に向けた準備をしました。

 

そして最終日の5日目、9月18日を迎えました。つばめいとの若林事務局長と、つばめいと代表理事の山後さんが代表取締役を務める株式会社新越ワークスをオンラインで繋ぎ、いよいよ施策提案です。私たちは「コロナ禍の中で、日本酒を知らない女子大生」をターゲットに設定し、マーケティングや新商品、販促物、オンライン上の日本酒学の授業提案、東京・表参道にある新潟県のアンテナショップ「ネスパス新潟」を舞台としたプロモーション動画の提案を行いました!

私たちは今回オンライン上で日本酒を知るきっかけの場として、新潟大学の日本酒学の授業を伺い、大変感銘を受けました。この経験をシェアしたいと考え、また、新潟大学と他大学の学生の交流の場をつくることで新潟の関係人口を増やし、日本酒に興味をもつ若者を増やす施策を提案しました。こちらは現代教養学科4年の近藤菜々子(こんどう・ななこ)さん(金沢からオンラインで参加)の着想をヒントに、コロナ禍でも新たなことを学び、人と繋がることで自宅生活をよりよいものにしてほしいという思いが込められています。また、私自身は今回訪問したネスパス新潟が、表参道という好立地にも関わらず意外に若年層に知られていないことが勿体ないと思いました。そこで、プロジェクトで購入したGoProを活用した、ネスパスの広報宣伝策も学生で考えました。

金沢から参加した国際学科3年の黒保奈那(くろやす・なな)さんからは、ターゲットを絞った広告発信(ジオマーケティング)でネスパスにお客様を呼び込み、ミニボトル型の新しい商品をつくりオンライン上で販売することで店舗とオンラインの2つの場からお客様に日本酒を買っていただく、という施策が提案されました。ジオマーケティングはビジネスデザイン学科の丸岡さんの発想で、つばめいとの方々からも新たな視点だと好評な反応をいただくことができました。黒保さんが提案したミニボトルも現地の方から好評をいただきました。

 

施策発表後には本プロジェクトリーダーである根橋玲子研究員や、新潟大学の岸准教授、新越ワークスの山後社長様や新越ワークスにインターンシップに訪れていた長岡造形大学や千葉大学の学生、ブリッジにいがたの富樫様、つばめいとの若林様から施策のフィードバックをいただき、「より燕三条地域を意識した金属加工技術を生かすのはどうか」や「日本酒の生産から消費者までの流れのなかでの各企業の役割を明確にしてはどうか」など新たな視点での助言を頂きました。ちょうだいしたアドバイスを生かして次に繋いでいこうと思います!(写真)

 

 写真:オンライン施策提案の様子(右上が新潟大学の岸保行准教授。上真ん中がブリッジにいがたの富樫友也様、1番左真ん中が新越ワークスの社長でつばめいとの代表理事も兼ねる山後春信様)

出所:つばめいと事務局長若林悦子様

本来なら現地研修の予定だった今回の研修ですが、多くの方々の支えがあったからこそ実現したオンラインでの5日間でした。人を繋ぐやさしさとコミュニティの絆が燕地域には根付いていることが改めて「素敵なこと」だと感じました。こうした地域性が新潟県の農業から消費者までの産業全体の流れのなかにも息づいていることを学びました。だからこそ日本酒ひとつを取り上げても、地域の繋がりの中で新しい商品開発や首都圏や海外への事業展開、日本初の日本酒学の確立など、裾野を広げた挑戦が出来るのだと感じました。

今後も、つばめいとの方々や日本酒学センターの岸准教授にご指導頂きながら、日本酒の文化や魅力をより多くの方に発信するために何ができるのかを、引き続き検討しながら、活動して参ります。

今回のワークショップに携わってくださった皆様、最後まで読んでくださった皆様、

ありがとうございます。次の投稿もお楽しみに!