地域貢献活動
鶴岡ガストロノミー・フィールド・ミュージアム
8月現地研修2日目!
健康デザイン学科2年の山下茉美です。2日目の8月8日は多くの事を学ばせて頂きました。以下その内容です。
まず7時に善寳寺の方のお話を聞き座禅体験をさせて頂きました。当日は台風の影響で外は雨風でしたが、座禅を組んで心を「空」にする様に座禅体験をしました。座禅の目的は心を「空」にする事で、衆生が消える様にする事です。これは般若心境の教えに通じているものがあります。また足の組み方は「結跏趺坐」と「半跏趺坐」があり、私は半跏趺坐で行いました。朝から禅の一端に触れることで心がすっきりとした気分になり、良い経験となりました。
午前中に訪問した加茂水族館は、世界一のクラゲ展示種類数を誇る水族館です。クラゲ展示だけではなく、淡水魚、海水魚の展示やアシカショー、ウミネコの餌やり体験等あります。加茂水族館はかごしま水族館からアマガサクラゲのポリプを譲り受け、繁殖させ世界初の水槽展示を行った時の山形新聞の記事やパラオプロジェクト等の展示があり興味深かったです。
それらの展示を見ているとクラゲの研究が盛んに行われているのだと良くわかります。クラゲの飼育・繁殖は難しいと言われているのでそれを維持し続ける加茂水族館の職員の方達の努力をとても感じました。館内の階段に書いてある「奔放で自由な発想と熱意が未来を創る」という言葉が、加茂水族館の凄さの秘訣だと思いました。
展示を見た後、水族館入り口にて「8月8日はだだちゃ豆の日」という事でだだちゃ豆配布を手伝いながらアンケートを来場者の方達にお願いしました。この日の来場者は仙台からの人がかなり多い印象を受けました。
午後は天候不良の為、訪問予定だった八乙女浦にも関係する八乙女伝説についてのDVD等を鑑賞しました。このDVDは「ゆらまちっく戦略会議」さんが作成したものです。由良は第三十二代崇峻天皇の皇子である蜂子皇子が京都から北に進んでいる時ににたどり着き、八乙女に導かれた先の洞窟「権現穴」で修行を積みながら過ごした地であると言われています。羽黒山や八乙女浦に関した伝説について明快にまとめられていて興味深いDVDでした。
山形県栽培漁業センター内も見学させて頂きました。「つくり育ててとる漁業」を推進する為に重要資源の魚類、貝類、甲殻類等を種苗で生産し、供給する為に設置された施設の1つです。庄内アワビを殻長7cm程度まで(アワビ用のペレットの様な配合飼料等を与えて)育てます。アワビの殻を緑色に態とする為に、餌となる配合飼料は昆布を主成分にします。そうする事で放流した後、再びとったアワビが種苗で育ったアワビか否かわかります。アワビ漁獲量の2割程度が種苗のアワビだそうです。蟹の水槽も見学しましたが、小さい蟹が沢山いて可愛かったです。
ペレットを食べてみましたが普通に違和感無く食べる事の出来る味と食感でした。
天草から「ところてん作り」をしながら「磯カニ釣り」を行いました。
-ところてん材料-
天草20g
酒30g
酢5g
水1ℓ
煮込んで型で冷やしてニュルッと出して完成!今回はポン酢や黒蜜でいただきました。黒蜜だとスイーツ感覚で美味しかったです。ところてんの固さは煮込み時間によって変化するそうです。天草は洗って干してを10日間繰り返してから使用します。今回は新しい天草だったので海の磯の香りがしました。過去にとった天草だったり、使用済みの天草を再利用したりすると海の磯の香りが薄くなったところてんが出来るそうです。
磯ガニ釣りはやってみるも全員敗北…
台風で天気が荒れる前の蟹達は全然動いてくれませんでした。次回またリベンジする時は釣ってじゃんけんまでやりたいです。
ただ、本当に至る所にカニがいました。小さいカニなんてコンクリートの繋ぎ目の溝に沢山…!
集中してくると体勢が凄い事になる事も!
そして、最後の!
貝殻でフォトフレームを飾る貝殻クラフト!!事前に拾ってきて頂いた由良の海岸にある貝殻と100円ショップの貝殻やビーズをグルーガンでフォトフレームに接着して作ります。それぞれ個性が違う様に、出来上がった貝殻クラフトは素敵なお土産になりました。
今回は用意して頂いた材料を使用しましたが、時間があれば自分で海岸で拾ってきた貝殻やシーグラスも使ってフォトフレームを作るのも楽しそうだなと思いました。決して無くならない思い出となる物を作る事で数年たってもその時の旅行が思い出せて良いと思います。
長くなりましたが、2日目はとても濃い経験を積む事が出来た1日でした。決して観光で鶴岡に来たのでは味わう事が出来ない事を多く学びました。もし、観光で今日の日程を回ったとしたら、「楽しかった」「凄かった」としか感じなかったでしょう。研修として、学ぼうという心があったからこそ発見出来た事が多くありました。それは観光客の目線であったり受け入れ側の方達の考えや意見であったりします。そして2日目ではあまり行えませんでしたが、現地の市民の方との会話からも学びと発見を得る事が出来ました。インバウンドツアーに関わる方達が「楽しかった!」と感じて頂ける様なツアー企画を考える為にも、もっとその立場に立って色々考える事が大切であると感じました。