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戦後史史料を後世に伝えるプロジェクト

「被爆者の足跡展」にご来場頂きました皆さまに心より感謝申し上げます。

こんにちは、「戦後史史料を後世に伝えるプロジェクト―被団協関連文書」です。

多くの皆様にお運び頂きました光葉博物館秋の企画展「被爆者の足跡―被団協関連文書から―」は先週土曜日に閉幕いたしました。会期中はたくさんの方にご来館頂きましたこと、心より御礼申し上げます。

私どもプロジェクトメンバーは、この1ヵ月間は博物館で話しつづけた1ヶ月でした。

さまざまな案内やメディアを通じて本展をお知りになった皆様、被爆者運動関係者のみなさま、日本被団協と協力している団体の皆様、本学や他大学の先生方や学生のみなさま、本当にたくさんの皆様にと意見交換することができました。こうしたたくさんの出会いを得られたことを皆様に深く感謝申し上げます。

ご来館頂いたみなさまにどうしてもお礼の気持ちを申しあげたく、ブログ記事を作成いたしました。プロジェクトメンバーからの声をお届けいたします。

初めての博物館展示に、開催前までは「本当にできるのか?」という不安しかありませんでした。展示開始3日前には帰りの電車が事故にあい、帰ることができなくなり後輩のお宅にお世話になるということも発生し、とにかく混乱した毎日でした。しかし、いざ終わってみると、「あっという間だったな」という感想が、何よりも先にきます。

特別展開催期間中には、プロジェクト関係者の方や被爆者の方、メディアの方をはじめ、多くの方々に関心を寄せていただきました。また、展示を見に来てくださった方との新しい出会いもあり、多くの刺激を受けました。その中で私がよく聞いた言葉が「継承」です。私はプロジェクトに入る前まで、戦争や被爆のことを継承すること=当たり前だと思っていました。しかし、プロジェクトでの学びを通して、「なぜ、継承しなければならないのか」を考えるようになりました。

私が所謂、若い世代だからとか、被爆者運動を研究しているのだからとかではなく、常に様々なことに疑問を持ちながら活動できたこと、また、それに応えていただける環境であったことは、何事も深く思考するという成長に繋がったと思っています。

このような成長ができたのも、今回の特別展示に関わってくれた全ての方々のお力添えがあってのことです。御礼申し上げます。

(歴文4年・印出也美)

「被爆者の足跡展」を無事に終了できたこと、大変嬉しく思います。ご来場の皆様、本当にありがとうございました。

皆様の感想を読ませて頂いておりますが、私たちが最も伝えたかった「原爆は『あの日』だけではない」ことを多くの方が感じてくださっていて、とても嬉しかったです。そして私が主に担当した岩佐さんのコーナーが印象的だったという方も多く、是非少しでも皆様の心に、岩佐さんの人生を残していただければいいなと思っております。

展示準備では、守衛さんに怒られそうな時間まで残って作業し、かなり心身共に限界を迎えていたことを思い出しますが、今は展示を完成させられてよかったという思いでいっぱいです。ありがとうございました!

(歴文3年・佐藤恭・写真左)

予想以上の反応をたくさんいただけて嬉しかったです。一つに、一般の来館者様の多さに驚きました。ふらっと展示を見に行くと、必ず誰かが真剣にパネルへ目を向ける姿があって感動し、その率直な感想が達成感へと繋がりました。なかでも、「語らない被爆者」の存在を意識的にみていなかったとの声が多く、自分がこだわった部分でもあったので、目を向けていただけたことに胸がいっぱいになりました。

長いようで短い、とくに特別展開催期間はあっという間に感じました。3年間のプロジェクト活動で機会がなかった方と、本展示をきっかけに直接お話することができた時間が何よりも楽しかったです。足を運んでくださる皆様と話す先輩方をみて、はじめは、担当したパネルしかできなかった説明も、最終日には自信を持って全章を解説することができました(もちろんまだまだですが…笑)。

何度も挫けそうになる度に支えてくださった先輩や先生、メンバーへ、ここまで一員として携わらせていただき、本当にありがとうございます。そして、本展示に関わってくれた全ての方へ御礼申し上げます。

(歴文3年・日高彩貴・写真右)

パネルを担当していたわけでもなく、貢献できたとするならばパネル貼りぐらいの 私ですが 、このプロジェクトに参加していなければ 私 にとってこの一年は 非常に 味気ないものとなっていたと思 います 。
先生や先輩方の血気盛んな 議論によって築きあげられた数々の「展示品」が、 たくさんの方々 の目に触れ、少しでも考える時間を与え ることができた ようで、プロジェクトメンバーの一員として とても 嬉しく思います。
監視員としての勤務時間の関係上、 おそらくメンバー 内で一、二を争う展示室滞在時間記録を樹立した 身 としては 、 ここまで「身内」の雰囲気漂う展示会は 珍しいように思います 。そのような雰囲気 が作り上げてきたもの が、これまでの「足跡」 にも通じているのだと思うと同時に、後世にそれをつなげていく必要性を、 会期を通じて 改めて感じました。
このプロジェクト活動なくしては掲げることのない目標や抱くことのない責任感などがありました。これらのかけがえのないものに出合わせてくださった全ての方々に、感謝いたします。

(歴文1年・金希書・写真右)

この企画に私が携われたのは、4年間の企画のほんの半年ほどでしたが、この企画に参加することが出来て良かったと思います。特別展を終えて来館して下さった方の感想を読んで、被爆者の思いを継承するという目的は果たせたように感じました。ワンポイントトークなどでは先輩方のこの展示に対する思いなどを強く感じることが出来、この展示企画が成功したことをとても嬉しく思っています。ご来場してくださった方や先生、先輩方に感謝申し上げます。

(歴文2年・Y)

オンラインとなってしまった大学生活でなにか繋がりが欲しいと思って参加したプロジェクトでしたがとても楽しく、実りのある活動ができたと思います。初めは先輩方の熱い議論に圧倒されてばかりでしたが、自分の担当ができてからはてこうしたい!と自分から考えることができるようになりました。自分で考えた文章がパネルとなって壁に貼られたとき本当に出来上がったのだと感動しました。また本物の史料に触れることができたのもひとつの夢が叶いとても嬉しかったです。夜遅くまでzoomで語り合ったり、新しい友達ができたり本当に楽しい時間を過ごすことが出来ました。プロジェクトに参加できて本当に良かったと思います。今までプロジェクトに関わってきてくださった先輩方、先生方全ての方に感謝したいと思います。本当にありがとうございました!

(歴文1年・小森谷友香)

今回の特別展に向けて活動したり被爆者の方にお会いしたりする中で、私はこれから何をすべきなのか、できるのかということについて思いを巡らすことが多くなりました。被爆者の方々は人生を通して原水爆廃止を訴え活動してこられました。現在被爆者の高齢化が進み私たち若い世代が引き継いでいくことが重要になっています。原水爆の廃止を訴えていくためには、世界中で今も起こっている戦争や差別に対して何ができるのか考え話し合うことが必要なのではないかと考えています。

(お茶の水女子大学2年・I)

展示をご覧くださった方々、誠にありがとうございました。とても気軽に観られるような展示ではなかったかも知れません。しかし数多くの人に認知していただけたことが、今は何よりも嬉しいです。

始まったばかりの大学生活、右も左も分からないなか、このプロジェクトに参加できた経験は一生の宝になると思っています。被爆者の歩んできた道のり、様々な立場の考え方、核兵器とは……数多くのことを学びました。一年間はあっという間でしたが、ここで先輩方から学んだ歴史に対する姿勢を忘れることなく、これからの自分の学びを深めていきます。

(歴文1年・海老原万奈・写真中央)

約1ヵ月の特別展「被爆者の足跡」展をご覧いただきありがとうございました。

最後の最後までこれまでの縁、新たな縁を繋げながら幕を閉じたように思います。

展示が始まる前、あまりに準備が終わらず「展示最終日にやっと完成するのでは」と、メンバー同士冗談を言って笑っておりました。が、展示をみた被爆者が「これ僕だよ」と話されたり、運動の関係者が知人を懐かしんだり、全く被爆者と関わりの無い人が被爆者を身近に感じたり、他大学の学生と同じテーマで交流ができたり、展示をつくった私たちと皆様が出会えたり…。

今振り返ると、展示を通じて出会えた縁も含めて「被爆者の足跡」と言えるのかもしれないと感じる今日この頃です。

この展示開催前日から、4年前から見据えていたゴールが近づき、寂しさに襲われることが多くなりました。涙腺ガバガバです(笑)

ですが、感傷に浸る隙も無いほど多くの方々にお越しいただき、様々なお話や関わり方ができ、そして、必死に駆け抜けた4年間のゴールを見届けて頂いたことに嬉しさと感謝でいっぱいです。

皆様の中に「被爆者の足跡」、戦後史史料を後世に伝えるプロジェクトが何か残せておりましたら幸いです。

本当に、ありがとうございました!

(昭和女子大学大学院生活機構研究科生活文化専攻 修士2年・吉村知華)